【機能】
骨を丈夫にして、血液凝固作用をしっかりコントロールする。
【性質】
脂溶性
【一日の摂取基準量】
成人男性:75μg/成人女性:60~65μg/上限:-
(概要)
血液の凝固作用に働く凝固因子のひとつがビタミンKです。
出血が起こると、血液中に含まれるフィブリノーゲンという物質が変化し、血液をゼラチン状にして固めます。
このとき、フィブリノーゲンが変化するのに必要な酵素を作るために、ビタミンKが使われます。
そのため、「止血ビタミン」の異名を持ちます。
ビタミンKは、凝固を促進するだけではなく、凝固を抑制する作用も持ちます。
ビタミンDとは逆に、骨からカルシウムが流出するのを防ぐのも、ビタミンKの役割です。
カルシウムが骨に沈着するときに必要なタンパク質、オステカカルシンを作る材料としてビタミンKが使われます。
それゆえ、ビタミンKが不足すると、カルシウムが骨に沈着しにくくなり、骨がもろくなります。
ビタミンKは骨粗鬆症に有効な栄養素なのです。
ビタミンKには、緑黄色野菜などから摂取できるK1と、腸内で細菌によって作られるK2があります。
一般の食生活をしている限り欠乏することはまずありませんが、抗生物質を使用したときは腸内細菌の働きが悪くなるので、不足する場合もあります。
【こんな人におススメ!】
□すぐに虫歯になる。骨折しやすい
カルシウムが骨から溶け出すのを抑えるビタミンK。不足すると、骨がもろくなってきます。
□長期間抗生物質を飲んでいる
ビタミンKは腸内細菌によって生成されます。抗生物質により細菌の数が減ると、ビタミンKも減ってきます。
□鼻血が出やすい
血液凝固に大きく関わっているビタミンであるため、不足すると、鼻血が出やすくなります。
□授乳中である
新生児には腸内細菌が少なく、ビタミンKを作り出すのが難しいので、授乳中の母親は意識的に摂る必要があります。
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