フランス人数学者エミール・ポレルは、猿たちがでたらめにタイプしても、いずれはフランス国立図書館にあるすべての書物が生み出されるだろうと言った。
また、アーサー・エディントンは1928年刊行の有名な著書『物理的世界の本質』で、次のように書いた。
「タイプライターのキーの上に、何も考えずに指を走らせたら、そうしてできた一節がたまたま理解可能な文になることもあるかもしれない。猿の群れがタイプライターをぱしゃぱしゃ叩けば、大英博物館にあるすべての書物を書くことがあるかもしれない」
モンキー・シャイクスピア・シミュレーター・プロジェクトというサイトは、
猿がタイプライターのキーをでたらめに叩き続けるシミュレーションを行い、『シェイクスピア全集』に照らしたパターン検索をして、一致する文字列があるかどうか確かめるウェブサイトである。
このシミュレーションは2003年7月1日に100匹で開始され、2007年に更新が停止するまで、猿たちは1025ページを超える文章を生み出していった。
その間、一致する文字列長はじりじりと伸びていった。
たとえば、
Theseus. Now faire UWflaNWSK2d6L;wb…
最初の18文字は、『真夏の夜の夢』の次のような抜粋と一部一致している。
…us. Now faire Hippolita, our nuptiall houre…
(…さて、美しきヒッポリタ、結婚式の刻限だ…)
2004年12月には、最長記録が23文字に達した。
2005年1月には2,737,850×10億×10億×10億×100万猿年かかってでたらめにタイプした末に、記録が24文字まで伸びたという。
RUMOUR. Open your ears; 9r”5j5&?OWTYZ0d ‘B-nEoF.vjSqjl…
RUMOUR. Open your ears; for which of you will stop The vent of hearing when loud Rumour speaks?
(耳をそば立てよ。声高なうわさがものを言うとき、誰が聞こえてくるものを止めようか?)
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