【機能】
たんぱく質の再合成に欠かせない栄養素。
【性質】
水溶性
【一日の摂取基準量】
成人男性:1.4mg/成人女性:1.2mg/上限:60mg
(概要)
ビタミンB1が糖質、ビタミンB2が脂質のエネルギー化の役割を果たすなら、B6はタンパク質のためのビタミンです。
人の体の細胞はタンパク質から作られています。
タンパク質は、体内へ入ると、アミノ酸に分解され、再び体に必要な形へと再合成されます。
ビタミンB6は、この再合成の仕事に欠かせない栄養素です。
ビタミンB6をしっかりと摂取すれば、タンパク質が有効に使われ、皮膚や髪、筋肉などが健やかに育っていきます。
また、ビタミンB6は、神経細胞間で情報伝達に必要な、アドレナイン、ドーパミン、セレトニン、GABAなどの生成にも関わっています。
そのため、ビタミンB6が不足すると、神経系の機能が低下し、不眠症やうつ状態に陥る場合があります。
女性ホルモンのエストロゲン分泌とも関連があることから、エストロゲン不足で月経前にイライラや腰痛で悩まされるPMS(月経前症候群)に有効に働きます。
さらに、最近の研究では、免疫力を高めたり、アレルギー症状にも有効だとされています。
水溶性なので、余剰分は排泄されますが、1日200mg以上の大量摂取は神経系の障害が起きる可能性があるとされています。
【こんな人におススメ!】
□肌荒れが気になる
ビタミンB6はアミノ酸を体の部位に合わせ、作り変える働きをもっています。
肌荒れは、ビタミンB6不足の証拠です。
□なぜかイライラすることがある
神経伝達物質が生産できなくなると、イライラや不眠の原因にもなります。
□生理前にイライラする
エストロゲン(女性ホルモン)の分泌が高まると、ビタミンB6が多く消費されます。
□肉や魚などをよく食べる
タンパク質の代謝に欠かせないビタミンB6。
タンパク質をとる人は、その分必要です。
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