【機能】
体内の余分なものを体外に出す、お掃除役
【性質】
水溶性/不溶性
【一日の摂取基準量】
成人男性:20g/成人女性:17g
(概要)
その昔は邪魔者扱いされていた食物繊維ですが、現在は、コレステロールの吸収や便秘の解消、生活習慣病の予防など、様々な効用が注目されています。
三大栄養素やビタミン・ミネラルに次ぐ「第六の栄養素」とも呼ばれています。
食物繊維は、体が消化できない難消化性の繊維質で、水溶性と不溶性があります。
不溶性食物繊維は、タワシのように大腸の中の老廃物をかき出し、有害物質を吸着する大腸のお掃除役。
また、腸内細菌のえさとなり、腸内環境を整える役目もあります。
食物繊維が不足すると、老廃物が体内に止まる時間が増え、ガンなどの病気の原因にもなります。
一方、水溶性食物繊維は、ゲル状となって一緒に食べたものをまとめ、吸収時間を長くします。
そのため、急激な血糖値の上昇を防ぎ、糖尿病を防ぎます。
コレステロールの上昇も抑え、動脈硬化予防の働きもあります。
【こんな人におススメ!】
□肌荒れが気になる
腸でうまく老廃物が排出されず、腸内の環境が悪くなると、肌にもその不調があらわれます。
□便秘がちである
腸がうまく動いてくれないのは、食物繊維が不足しているからです。
□肉が好きでよく食べる
食物繊維には、肉のコレステロールを排出する働きがあります。
□糖尿病である
食物繊維は、食べ物をゆっくり消化させる働きがあります。そのため、血糖値の上昇をゆるやかにします。
【不溶性食物繊維】
種類 | 主な働き |
セルロース ヘミセルロース リグニン β-グルカン キチン・キトサン ペクチン アルギン酸 など |
便秘予防、大腸ガン予防、有害物質の排泄 |
【水溶性食物繊維】
種類 | 主な働き |
ペクチン ムチン リグナン マンナン アルギン酸 フコイダン など |
便秘予防、糖尿病・高脂血症・高血圧予防、腸内環境の改善 |
人気度: 2%