タンパク質の英語名は「Protein」。
ギリシア語の「第一の」からきています。
その名の通り、タンパク質は、皮膚から筋肉、内臓、髪、爪まで、体を構成する全てのものの元となっている物質です。
人間の体は、肉や野菜などに含まれているタンパク質を、アミノ酸までいったん分解し、皮膚、筋肉、爪など、それぞれの部位に合った形のタンパク質に作り変えて使っています。
タンパク質は、アミノ酸の組み合わせによっていろいろな種類があり、中には約1000ものアミノ酸が結合したものもあります。
人間の体内だけでも約10万種類あると言われるタンパク質は、元を正せば約20種類のアミノ酸の組み合わせで作られています。
タンパク質の働きは多様かつ重要です。
体内でエネルギーを作るために必要な酵素になったり、神経伝達物質となって脳を活性化させたり、免疫抗体として抵抗力を発揮したり、体の働きを調整する大事な役割の多くをタンパク質が担っています。
また、エネルギーが足りなくなったときには、1gあたり4kcalものエネルギーを生み出すことができます。
これら重要な働きの担い手であるために、タンパク質が不足すると、さまざまな支障がきたします。
まず、細胞の生まれ変わりができなくなり、新陳代謝が衰えます。
さらに、体の調整機能がうまく働かなくなります。
不測の事態が起こったとき、タンパク質は優先的に細胞作りに回されるため、免疫機能に使われる分が減り、抵抗力が下がってしまいます。
逆に多く摂りすぎると、タンパク質は貯蔵ができないので、体外に排出されます。
排出される際には、腎臓に負担がかかってしまいます。
肉の摂り過ぎには注意が必要です。
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