【機能】
血行改善、脳神経の機能保持。多岐にわたる働きを持つ栄養素。
【性質】
水溶性
【一日の摂取基準量】
成人男性:15mgNE/成人女性:12mgNE/上限:300mg
(概要)
タンパク質が体を作る材料だとすれば、酵素はさしずめ工具といったところ。
タンパク質という材料を酵素という工具で組み立てていきます。
この酵素の働きを助ける補酵素の約2割を構成するのが、このナイアシンです。
その働きは、血行改善、脳神経の機能保持、皮膚の保護、コレステロールや中性脂肪の分解と多岐にわたっています。
特にお酒をよく飲む人には欠かせないビタミン。
ナイアシンには、肝臓のアルコール分解を助ける働きがあるからです。
二日酔いの辛さを和らげるのに、ナイアシンは効果的です。
ナイアシンは、糖質や脂質をエネルギーに変えるのに必要であるほか、タンパク質を細胞に作り変えるのにも必要です。
不足すると、肌細胞の生まれ変わりがうまくいかず、肌荒れになることもあります。
ナイアシンは、食事で摂ることができるほか、アミノ酸の一種、トリプトファンを原料に体内でもつくることができるので、不足することはあまりありません。
ただし、トリプトファン自体が不足した場合は別。
皮膚のかゆみやひび割れなどが起こるペラグラ皮膚炎になります。
皮膚、粘膜、消化器、神経系にも悪影響を及ぼします。
また、細胞内のエネルギーが不足するので、倦怠感にもさいなまれます。
魚類や肉類はトリプトファンを多く含むので、ナイアシン補給に効果的です。
かといって、摂りすぎは禁物。
皮膚が炎症を起こし、さらに嘔吐や下痢、最終的には肝機能障害まで生じさせてしまう場合があります。
【こんな人におススメ!】
□肌荒れが気になる
皮膚細胞の生まれ変わりに関与しているナイアシン。
不足すると口内の粘膜や肌が荒れてきます。
□胃もたれ、下痢などを起こしやすい
ナイアシンには、胃や腸の粘膜を健康な状態に保つ役割があるため、不足すると胃腸の調子が悪くなります。
□お酒をよく飲む
アルコールを分解するために必要なナイアシン。
飲むほどに多くの量のナイアシンを必要とします。
□イライラすることがある
脳神経の働きを正常に保つのもナイアシンの役目。
不足すると、イライラや不眠の原因になります。
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