【機能】
生命の根源である核酸を作るのに欠かせない栄養素。
【性質】
水溶性
【一日の摂取基準量】
成人男性:240μg/成人女性:240μg/上限:100μg
(概要)
タンパク質や細胞の新生に必要な核酸(RNA、DNA)を作るのに欠かせない栄養素が、葉酸です。
核酸は、そこに収められた情報にそってさまざまな部位が作られる、はいわば体の設計図ともいうべきもの。
葉酸はその産出に非常に重要な役割を果たしています。
人間の体のベースを作る栄養素のため、胎児が発育する妊娠中や、乳児を育てる授乳期には、葉酸が必要不可欠です。
妊娠初期に葉酸を適切に摂取することで、胎児の神経管欠損という先天異常のリスクを軽減できるのです。
妊娠中は基準量の2倍の480μg、授乳時には360μgを摂取するのが理想と言われています。
また、ビタミンB12と一緒に赤血球を作り出すという大役もあります。
赤血球はできてから約4ヶ月で壊れてしまいますが、葉酸が不足すると、新たに赤血球を作ることができず、貧血になってしまいます。
さらに、最近では、動脈硬化の予防効果も注目されています。
体内で活性酸素を生み出す物質ホモシステインと結びつき、活性酸素の増加を防止、血液の流れをスムーズにします。
【こんな人におススメ!】
□鉄分を摂っているのに貧血気味
葉酸は赤血球の生成に必要不可欠。
どんなに鉄分を摂っていても、葉酸がなければ、貧血は防げません。
□口内炎や胃炎になりやすい
細胞の生まれ変わりがうまくいかないと、粘膜にあらわれます。
葉酸が不足している証拠です。
□タバコやお酒が好き
タバコやお酒を飲むと、葉酸を消費してしまうので、多めにとることが必要です。
□生活習慣病が気になる
葉酸は、活性酸素の増加を止める役割を果たし、動脈硬化をはじめとする生活習慣病を防いでくれます。
□妊娠している
葉酸は人間のベースを形作る栄養素。
胎児の核酸やタンパク質がうまく作られるためには、妊婦は通常よりも多くの葉酸を摂る必要があります。
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