【機能】
新陳代謝を促し、生殖機能にも関与する。
【性質】
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【一日の摂取基準量】
成人男性:9mg/成人女性:7mg/上限:30mg
(概要)
鉄に次いで体内に多く蓄えられているのが、この亜鉛です。
その分布は全身にいたり、総重量は2~4gにもなります。
亜鉛の働きは実に多彩です。
細胞の新生を活性化して新陳代謝を活発にし、骨や皮膚の発育を促します。
糖質のエネルギー化やインスリンの合成、免疫力の向上にも大きな役割を果たします。
亜鉛の働きは多岐にわたっているだけに、不足すると、新陳代謝のサイクルが遅れたり、肌がカサついたり、脱毛、フケ、などが起こったりと、様々な悪影響が生じます。脳の機能が低下し、記憶力が悪くなることもあります。成長期の子供は成長障害になる可能性もあります。
また、亜鉛は生殖機能にも大きく関わっています。
女性ホルモンの分泌を促進したり、男性の精子の生成を促したりします。
亜鉛不足は、男性の場合はインポテンツ、女性の場合は生理不順などにつながります。
舌にある味を感じる味蕾(みらい)という細胞の形成にも亜鉛は深く関わっています。
味蕾は、味覚を感じる細胞で、10~12日で新たな細胞に生まれ変わるため、不足すると代謝ができず、食べ物の味が分からなくなります。
偏食ばかりの食事をしていると、亜鉛不足になり、貧血や味覚障害、皮膚炎などが引き起こされます。
カップラーメンやレトルト食品などの加工食品も亜鉛の大敵です。
加工食品には、食べ物の弾力性を保持したり、変性を防止したり、色艶をよくしたりするため、ポリリン酸ナトリウムやフィチン酸などの添加物が含まれています。
これらの成分は、体内の亜鉛を体外に排泄したり、亜鉛が体内に吸収されるのを阻止したりする働きがあるのです。
亜鉛は不足すると大変ですが、一度に過剰摂取(2g以上)すると中毒なる恐れもあります。
【こんな人におススメ!】
□抜け毛が気になる
細胞の代謝に必要な亜鉛。
不足すると細胞の生まれ変わりがうまくいかず、抜け毛の原因となります。
□味を感じにくくなった
味を感じる味蕾細胞の生まれ変わりを助けるのが亜鉛です。
不足すると、濃い味付けを好む傾向に。
□性欲がなくなってきた
性ホルモンに大きくかかわりのある亜鉛。
精子や精液を作る機能が低下します。
□物忘れをするようになった
亜鉛は脳内の伝達物質の生成に必要です。
不足すると、記憶力や学習能力が低下します。
□お酒をよく飲む
お酒を飲んだ分だけアルコールを分解する酵素が必要になります。
酵素を作るのに、亜鉛が必要なため、お酒をよく飲むと、亜鉛が減少してしまいます。
□加工食品をよく食べる
加工食品には、亜鉛を体外に排泄したり、亜鉛が体内に吸収されるのを阻止する働きのある、ポリリンさんナトリウムやフィチン酸などの添加物が含まれています。
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